名取農場収穫
2017.11.04
東北コットンプロジェクト、収穫レポート第2弾は、名取農場です。
どこまでも続く畑に、今年も白い綿が開いていました!
昨年名取農場では、畑一面に真っ白な綿がこぼれるように実っている光景に、一同大感激しました。農業生産法人「耕谷アグリサービス」の綿花担当、佐々木和也さんが栽培の研究を重ねて毎年収穫量をあげており、期待が高まります。
収穫は11月第一週、宮城ではちょうど紅葉が見ごろの時期です。綿畑にも、見渡す限り白い綿が開いていました!昨年よりも面積が増え、どこまでも続く綿の木の列が圧巻です。どの木にも大きなコットンボールがたくさんついていますが、開いているのは半分くらいでしょうか。この夏の長雨、秋の台風の影響で、綿が開くのが遅れているとのこと。畑の中心のあたりはまだ水が溜まってぬかるんでいて、長靴をはいたメンバーが摘み取りを担当しました。
この日集まったのは、プロジェクトチームメンバーや、地元の方々50名ほど。乾燥した良い状態で摘めるのが昼過ぎからとのことで午後の3時間ほど集中して収穫、この日は130キロほどの綿がとれました。しかし時間いっぱいになっても畑にはまだまだたくさんの白い綿、そしてコットンボールがたっぷり。綿は徐々に開いていくため、いっぺんに収穫することができないのです。年が明けて2月頃まで摘み取り作業が続きます。
終了後は、焼き芋を食べてあたたまりました。この日のために佐々木さんがサツマイモを育て、メンバーの高澤織物さんが焼き芋係を買って出て準備してくれました。すぐ近くの増田地区の子ども食堂「いただきますだの会」のみなさんは、石巻に住むご友人がボランティアに来たことをきっかけに耕谷アグリサービスとの交流がはじまり、子ども食堂への野菜やお米の提供も受けているそうです。地元の、特に子どもたちとのつながりが広がるのはうれしいですね。たくさんの仲間とともに、これからも東北で綿花を育てていきたいと思います。
テキスト 宮川真紀・写真 中野幸英