活動レポート東北コットンプロジェクトの活動レポートです。

最初の一年で、僕らができたこと、できなかったこと。

2013.11.13

2012年の活動場所

宮城県仙台市荒浜圃場

生産地:
仙台東部地域綿の花
目的:
綿生産地化による新産業と雇用の創出
栽培面積:
7ヘクタール

宮城県名取市圃場

生産地:
耕谷アグリサービス
目的:
除塩による農地再生
栽培面積:
1ヘクタール

できたこと

塩害地域での綿の生育(試験栽培)

収穫高は昨年比6.5倍。約470kgの綿を収穫しました。(目標には届かなかったものの、)塩分濃度の高い土壌、稲作の設備を失った荒浜・名取の圃場で、確実に収穫量を増やすことができました。

70の企業・団体がプロジェクトに参加

東北コットンプロジェクトの想いに賛同した70(2013年4月時点)の団体が、自発的にプロジェクトに参加し、それぞれの役割をもって共に綿の栽培にチャレンジしました。参加団体数は依然増え続けています。

チーム紹介

参加企業による東北コットンの製品化

初年度は収穫量のため、プロジェクト全体での製品化を行いましたが、今年度は、商品企画・製造として参加した全ブランドが、それぞれ独自の製品化と、販売を行うことができる見込みとなりました。

商品紹介

農薬の使用許可取得

収穫量と生産性の向上に向け、最大の懸案である雑草と害虫問題の解決のため、行政・参加企業の取り組みにより、特例措置として除草剤、殺虫剤の極短期間での適用拡大(使用許可)が成されました。

できなかったこと

収穫量の目標が達成できなかった

2年目の試験栽培では、収穫量は増えたもの目標収穫量は達成できませんでした。一番大きな問題は雑草です。ワタが他の雑草に負けてしまいました。多くのボランティアのご協力もありましたが、除去のための人手が足りませんでした。また、害虫による被害も目標未達成の原因となりました。

農家が米同等の農業収入を得られなかった

東北コットンプロジェクトでは、農家がもともと栽培を行っていた米と同等の収入を綿の栽培により確保することを目標に掲げています。2013年度は予定する綿の収穫量が確保できなかったため、その目標に達することができませんでした。

商品化の際、東北コットン混率が低くなった

商品化して少しでも多くの方々に東北で生まれたコットンを手にとってもらい、知って頂きたい。その想いから、2012年度収穫綿を使った製品は東北コットンの混率を下げ、製品量を確保しました。本来であれば、東北コットンらしい特徴をもった商品であるべきだと思います。2013年度はより多く綿を収穫し、東北コットンらしい製品化を目指しています。

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